ありがとう

町内会の掲示板に手書きのヴァイオリン教室案内を掲示したドキドキ感。いまだに覚えてます。もう18年ほど経ちました。あの頃はまだホームページもそれほど普及していませんでしたので、思いつくことはそれくらいでした。

その後の様々な出会いに、私も日々励まされ、考えさせられ、バイオリンと向き合う原動力になっています。先日は近所のデパートでばったり懐かしい生徒さんに会いました。小さなお子さんがいらっしゃり、お子さんをバギーカーに乗せてお買い物。私はなんとなく、おばあちゃんになった気分。「あの子がお母さんか、、、。」と感慨深いものがありました。お子さんにもバイオリンを習わせたいと考えていること。ご自身もまたレッスンに通いたいと考えているご様子。環境、状況が変化しても、バイオリンを身近に感じている様子に嬉しくなりました。

そしてもうすぐ結婚なさる生徒さんも。彼女との長いお付き合の中、私も結婚、出産と変化の多い年月でしたが、彼女の存在が一つの芯のように、私の教室を支えてくれている気がします。とても真面目で、努力家の彼女。しかし思い切りもよく、情熱的。そんな彼女がレッスンに18年以上も通ってくれている事が嬉しいです。「結婚式に、誰を呼ぼうか考えていたら、先生とのお付き合いがとても長いことに気づきました。」と彼女。「そういえばそうねぇ」と私。これからも生徒さんたちとバイオリンの面白さ、奥深さ、変わらない人の営みの中の音楽を楽しんでいけたらと思います。